みなさん、こんにちは。
ふろしきです。
突然ですが、みなさん!日本酒の「生酛造り」という仕込み方をご存知ですか?
日本酒好きの方ならご存知の方も多いのではないでしょうか?
しかし、いざ「生酛造り」をしらない方から説明をお願いします!と言われたら説明できますか?
今日は、「生酛造り」について説明できるように簡潔に解説していきます。
この記事を最後まで読んで、「生酛造り」について説明できるようになりましょう!
「生酛(きもと)造り」って何なの?

簡単にいうと、生酛系酒母を使ってアルコール発酵を促進させる仕込み方です。
生酛造りで特に特徴的なのが、山卸という米をすり潰す伝統的な工程があるということです。
この生酛造りという製法は日本酒が普及し始めた約400年前の江戸時代に主流だった製法です。
生酛造りの特徴は酒母造り!
日本酒造りには、酵母の力が欠かせません。その酵母を繁殖させるために必要なのが”乳酸”です。
”乳酸”は酵母を繁殖させるためには必要不可欠なんです!
日本酒造りで”乳酸”を投入する工程の製法は大きく分けて、「速醸酛造り」と「生酛造り」の2種類があります。
簡単にこの2種類の説明をすると、
・速醸酛造り・・・人工乳酸を入れて早く酵母を完成させる方法
・生酛造り・・・自然界の乳酸菌を利用し、1から乳酸菌を育てて取り込む方法
特にどちらに作り方が良いや悪いはありませんが、生酛造りは非常に時間と手間がかかる製法だと言えます。
山卸(やまおろし)は生酛造りの伝統的な工程です
”山卸”についても簡単に解説していきます。
生酛造りの特徴である自然界の乳酸菌を取り込むためには、材料の米や麹を細かくすり潰し溶かす必要があります。
”山卸”はこの米や米麹をすり潰す工程のことを言います。
ちなみに”山卸”は別名”酛すり”とも呼ばれています。
生酛造りで作られたお酒の味わい
一言でいうと”濃い”というのが、私の感想です。
しかし、この”濃い”という一言だけでは言い表せない味があります。
濃醇な旨味、甘み、生酛独特の香りと琥珀色。
これぞ日本酒といっても良いような感じの味です。
生酛造りのお酒は冷酒でも飲めますが、燗酒にすると味がさらに開けて旨味と香りが増します。
爆発的に美味しくなります。お酒の温度によって味が大幅に変わるのは、これまた日本酒の凄いところですね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の内容を簡単にまとめると、
・自然界の乳酸菌を利用し作られる日本酒
・生酛作りは400年前くらいまでは主流の手法
・味の特徴は濃醇で濃く、旨味が溢れ出す
生酛造りのお酒は速醸酛タイプのお酒より流通していませんが、酒屋などで置いているお店も多いと思います。
まだ、飲んだことがない方は一度飲んでみてはいかがでしょうか?
生酛造りの美味しさの虜になりかもしれません。
それでは、みなさん、また明日!